先日、福岡の演劇文化を作った
野尻先生の十三回忌に
出席させて頂きました

小さい頃テアトルハカタで
可愛がってもらった
記憶が甦ってきました

当時僕はメガネをかけていて
先生はメガネ、メガネと
声を掛けてくださいました

その時に先生は
メガネ、お前はそれでいい

何をやっても先生は
それでいい

そう言ってくれました
何が良いのか分からずに
あるがままを表現して
思ったことを口にする
生意気なガキだったかと
思います

それでも先生はそれでいいと
おっしゃって下さいました

真夏の世の夢で
ジョーカーを演じた時も
公演が終わって
児童それぞれが思い思いの
感想を述べていましたが
僕は全然関係ない事を
喋ってしまい
母に怒られました(笑)

でもやっぱり先生はそれでいいと

今もそれはどういう意味なのか
分かりません

けれども
僕はまた帰ってきました
演劇という世界に

先生、僕は帰ってきました
やっぱりこの世界は
気持ちが良いですね

厳しい世界ですが
先生のそれでいいと言う言葉を
信じてみます




               竜一